2015年12月01日

お蔭様で「のんでこー屋」は、

今月１２月に１５周年を迎えることができました。

これも皆様方の暖かいご支援、ご指導の賜物です。

本当にありがとうございます！

今月から約３か月間、１５周年企画として

色々な感謝イベントもやっております。

よろしくお願します！

また来年１月１２日～１６日までの一週間はファン感謝週間として

のんでこー屋ファンの皆様へスペシャルなイベントを企画しております。

皆様のお越しをお持ちしております（＾＾）

【１５周年を迎えるにあたり】

私は１５年前の４月に衰退していく酒屋業界に見切りをつけて

実家は継ぎたくないと大学卒業後にまったく実家とは縁のない会社に

就職しました。その頃に突然、父が飲食店をやると言い出して始めたのが

「のんでこー屋」でした。酒屋の売り上げが落ちていつも満タンだった

倉庫がスカスカになっていたのでスペースを有効利用するのと

ちょっとでも利益をあげようとの思いで父が第二創業しました。

そして、どうせ酒屋の立ち飲みするならお洒落にいこうと倉庫を改装し、

酒屋がやるのだから酒の種類もたくさん置いて、

１５年前の１２月にオープンしました。

当初は酒屋のやっているお洒落な立ち飲み屋という物珍しさと

近隣に飲食店がなかったことと何より酒の値段が破格の安値だった

ことから大繁盛しました。ところが、その破格な値段がゆえに利幅がなく、

その割に経費が多く、忙しいけど儲からない日々が続きました。

そして物珍しさもそう長くは続かず、

挙句の果てに優秀な店長がよそへ引き抜かれ

そのあとの人財育成も上手くいかず、

開店４年目には「火の車」で閉店の危機をむかえました。

それでも諦めず父はコンサルタントの力もかりて立ち飲みスタイル

から現在の居酒屋スタイルへ変更します。

しかしながら状況は好転しませんでした。

そんな開店６年目の年（２００６年）に私が実家に戻ってきました。

いきなり、この「のんでこー屋」を任されました。

最初は既にいたスタッフとの関係に悩みました。

飲食店で働いた経験がなく、平社員の経験しかない私が、

いきなり年上の部下ができたのですから無理もありません。

お店の雰囲気は最悪です。これではお客様は来ません。

ついに当時のスタッフにも愛想つかれました。

とても悲しかったです。

父のスタッフに対する姿勢を批判してきながら

自分もまったく同じでした。

これではいけないと思い、経営の勉強をはじめました。

学んだことを実践してきました。でもまったくうまくいきませんでした。

スタッフとの関わりも上手くいきませんでした。当然ながら

そんな雰囲気のお店にはお客様から支持していただけません。

もう居酒屋を辞めて酒屋一本でがんばろうと思いました。

しかし、ある日、お客様や仲間から気付かされました。

全ては自分が原因であることや

ちゃんとお店が目指す方向性を示せていなかったことと

そもそも何がしたいのか自分で理解していませんでした。

なにより父に罵詈雑言をあびせていた

自分が罵詈雑言そのものだったと気付きました。

事業の立ち上げは大変だったと思います。

始めて４年目の危機も乗り切った苦労も大変だったと思います。

しかし、今お店を続けれているのも父のお蔭です。

その苦労を知らずに色々と文句を言っていた自分が

恥ずかしく思いました。

何の為にお店をやっているのか？

お客様の為に何ができるか？

真剣に考えました。

そしてお客様に言われた一言

「ここで飲んだ酒は美味しいし、ホッとするし、料理も旨いわ」

「はっ」と気付きました。

お客様に気持ちよく飲んで帰って頂く、そしてまた来てもらう

こんなシンプルなことを忘れていました。

神戸じゅうの人たちを気持よく酔わせることが使命であり、

ご来店くださったお客様に気持ちよく帰ってもらうこと

つまり「神戸で一番飲み心地のよいお店」

にすることです。ようやく悟りました。

そして、この考えを理解してくれるスタッフにめぐりあえました。

ＭＧにもめぐりあえました。

それが約三年前

ようやく、ちょっとづつですがうまく歯車がまわりはじめました。

でも、まだまだです。

これからも、もっとお客さまに気持ち良く酔っていただけるように

がんばっていきたいと思っております。

今後も引き続きのんでこー屋を応援してください。

よろしくお願い致します！


感謝！

２０１５．１２０１

代表取締役社長　芳地仁志

Posted by 花隈のんでこー屋